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本当に好きなことを極めるということ

ご無沙汰しております。

実に1年ぶりの更新となりました。

まず、今日は2024年1月14日、世間では「大学入学共通テスト」なるものが行われています。このテストについては数年前に異常なまでの難化が起こり、「いったい何がしたいのか」と社会的にも話題になりましたが、言えるのは

かつては想像もつかなかったことが職業になっている

という時代、

暗記能力・事務能力だけでは生きていくことは難しい

故に求められる思考力と読解力が試されているということです。

まさにバルーンアーティストという職業は平成初期に思い付いたか

ということにもつながります。

考えてみれば、日本初のバルーンショップは今から37年前、1987年に東京は港区、仙台坂にオープンしました。その後名古屋の八事にでき、大阪梅田にでき、今では日本中の大半の地域で容易に手に入ります。バルーンショップがない街でも、よほどの離島でない限りネット通販で手に入ります。

一方の私ですが、今から28年前、1996年にちょっとしたきっかけで今でもある「エミリーズバルーンアートビジネススクール」に初級と中級だけ通ったのですが、それ以来28年間、本当に風船が好きだからこそ、風船たちに生命を吹き込み続けています。

まず、このビデオですが、2000年代中盤から今日に至るまで、私が手掛けたバルーン演出を集めたものです。このほかにもたくさんの風船たちに生命を吹き込み続けているのですが、一番好きなのがこの「スパークバルーン」演出です。

「くす玉」、ご存知かと思いますが、おめでたい時に割るあれです。昔、それこそ昭和の時代は何かのお祝いごとといえば、必ずと言っていいほど使われていました。その中でも、風船と紙吹雪が入った大きなものがはじける瞬間がとにかく好きでたまりませんでした。

また、海外では「バルーンドロップ」といって、上に仕掛けた網などから風船と紙吹雪がたくさん降ってくる演出が、以前からたくさん行われていました。

その瞬間にあこがれ、私は試行錯誤を繰り返し、今では数多くの場面でたくさんの「くす玉」を華開かせるまでになりました。

次にご覧いただくのがこのビデオです。

私は小さい時、言葉がしゃべれませんでした。今でいう「言語発達遅延」にあてはまり、これがのちにアスペルガー症候群につながる、発達障がいを抱えています。加えてADHDの傾向もあると診断されています。

そのような私が、本当に好きなことを極めることができたからこそ、伝えることができるのがこのビデオでのメッセージなのです。

私は一つ一つの風船たちをただ膨らませているのではありません。一つ一つの風船たちに生命を吹き込んでいるのです。昨年2023年だけでも、私が大きな風船の中に小さな風船たちやたくさんの紙吹雪などを詰め込んで、大きな風船がはじけて舞い、降らせたり飛ばしたりした風船たちの数、約6500個です。先ほどのビデオの風船たちの数は合計すると約23000個。そのほかにもたくさんありますので、数えると何十万にもなります。100万個を超えているかもしれません。その一つ一つを私の手で生命を吹き込んでいるのです。

そして、くす玉の中にぎっしり詰まっているものは、風船たちや紙吹雪たちだけではありません。それらはすなわち、私の想いです。私が流した汗と涙も含まれています。

くす玉がはじけるのはほんの一瞬です。その一瞬のために、私は何時間、何日もの時間をかけます。その際、私は汗を流します。うまくいかなかったときには悔し涙も流します。

その私の想いを中にぎっしり詰めたくす玉たちがはじけるとき、たくさんの笑顔の華が咲き誇り、たくさんの夢と希望と元気そして感動を生み出すのです。

さらに、ここ数年、私は子どもたちに実際にくす玉を華開かせる仕掛けを引っ張る体験をさせています。人生の中でくす玉のひもを引っ張る、大きな風船をはじけさせる経験はそうめったにありません。しかも、その経験はものすごい達成感を伴います。まさに

やったぁ~~~

という、何とも爽快且つ高揚感を伴う、最高の経験になるでしょう。たくさんの風船と紙吹雪を浴びるだけでも最高なのに、自らの手でくす玉をはじけさせるなんて、最高の極みだと私は思います。セロトニン、オキシトシン、ドーパミンがいっぺんにあふれ出る、もうこの上ない経験だと思います。

そうなると、「再びあのくす玉がはじけるような最高の自分を目指そう」となります。同時に自己肯定感が生まれます。

私がこれからやっていきたいことは、

皆さんの心の中にあるくす玉を華ひらかせるためのきっかけづくり

なのです。それを風船たちを通して伝えていくのがこれからの私のバルーンアーティストとしての在り方です。

本当に好きなことを極めたからこそ、伝えられることがある、

と私は思います。

※この投稿は、次の動画のレジュメを兼ねていました※