こんにちは。
今、広島では桜吹雪。少し標高の高いところでは見ごろ。そしてさらに標高が高いと、
このように、今にもつぼみがはじけそうでした。
この状態の桜が私は好きなのです。なぜなら
まさに「はじける前のスパークバルーン」に通じるものがあるのです。
そして、はじけた時、最高の感動をもたらします。
こちらは桜吹雪の様子。日本各地いたるところで今日は桜吹雪でした。
私が生命を吹き込んだ風船たちが花開く瞬間(とき)です。
この瞬間、その場に居合わせた人たちにいつまでも心に残る感動をもたらします。
そして、私自身、自ら考えだしたバルーン演出が成功して、あたり一面に驚きと感動の歓声が広がった時、体中を突き抜けるとてつもない快感を感じます。
ところで、私はまさに今、
くす玉のような存在
をめざしているのですが、このブログをご覧いただいている方はご存知かと思いますが、私は自閉症の一種である、いわゆるアスペルガー症候群を抱えています。これは一種の先天的な発達障がいで、特定のものに多大な関心を示す半面、コミュニケーションや対人関係に困難な問題をきたしているものです。最近まで障がいとして認知されず、単なる「変わった人」と思われている程度でした。社会が高度情報化し、コミュニケーション能力絶対化の流れであぶりだされた障がいといわれています。
逆に言えば、アスペルガー症候群と診断されるほど、私は特殊な人だったのです。
バルーン業界自体がコミュニケーション能力と手先の器用さが求められる業界に変化し、私は立ち位置をなくして引退に追い込まれたのですが、そのような悪条件をはねのけてでもこれだけのものを築き上げてきて、今もなお「くす玉のような存在」を語ることができること自体が素晴らしいことであり、そのような環境を用意してくださっている今の会社には大変感謝しています。
私の生きざまを小学生低学年程度の子どもたちでも理解できるように噛み砕いた小冊子が
これです。(画像をクリックもしくはタッチするとPDFが開きます)
自閉症の子どもたちも、対人関係に悩む若者たちも、何か一つ人生を賭けるほど好きになるものを見つけて、それをものにするように努力すれば、絶対その人は大輪の華を咲かせることができるのです。
それを周囲の人たち、とりわけ両親は暖かく見守り、時には支えることが必要です。厳しいしつけなどで押さえつけて(=押し付け=お躾)、無理やり型にはめようとすることなどもってのほかです。
私は長年、今の北広島町、大朝というところに工房兼住居を構えていました。工房といっても掘っ建て小屋レベルなのですが、周囲には豊かな自然がありました。その自然と人情と温泉で、私は常に癒されていました。
その自然の息遣いの中で、つぼみが花開くのをたくさん感じてきました。その時の植物たちのパワーもまた、私の創作意欲を掻き立てていました。
普通の人はそこまで感じないのですが、私はそう感じます。アスペルガーゆえそう感じることができるのかもしれませんが、だからこそ多くの風船に生命を吹き込むことができ、多くの作品たちを生み出し、多くの感動の瞬間を創ることができたのかもしれません。そして今もなお、
「風船の話をするとものすごいパワーを感じ、元気になることができる」
とまで言われ、それがすなわち私が目指すところである
くす玉のような存在
になっているのかもしれません。その姿を見て、同じ障がいに苦しむ子どもたちや若者の目指すべきものを感じて学び取れるからこそ、今の自分があるのではないかと思います。