月別アーカイブ: 2017年12月

ふうせんで伝えたい想いとは…

こんにちは。

今日はクリスマスイブです。

2017年もあと1週間です。

本当に今年は、たくさんの風船に生命を吹き込むことができました。

これまでに出会った人たちからいろいろなご縁が広がり、たくさんの幸せと感動をもたらすことができました。

2017年の作品たち

2017年の作品たち

どれも今年を代表する作品たちなのですが、選ぶのに苦労しました…

そして、今年は様々なチャレンジもしました。

今まで作ったことのないスタイルの作品を複数制作し、作品の幅を広げました。

私は2013年に一度引退しました。しかし、縁あって復帰することができました。その間にバルーンアートの技術は大きく進化し、バルーンの市場も大きく変化しました。かつて私が主力としていたブライダル及びイベントの演出が停滞気味になる一方で、ホームパーティーなど新たな市場が急成長しました。

技術的にも様々な作品が増え、多様な作品を生み出せるようになり、一方では今年2017年の流行語大賞にもなった「インスタ映え」。インスタグラムの急速な普及は、新たなバルーン市場を生み出しました。

そのようなバルーン市場の変化を、ここ数年客観的に見てきた私は、新たなスタイルの作品作りにチャレンジして、多くの感動を生みだすことができました。

一方、ツイストバルーンの技術はそれ以上に進化を遂げ、私はすでについていけない状態になっています。持って生まれたものに左右されている今のバルーン業界の現状、努力と熱意だけでは限界が見えています。

そのような状況の中、私ができることは

風船で私が今までやってきたこと、そしてこれからしたいことを明確に打ち出す

ことです。

今年、私は

「くす玉のような存在になりたい」

という、これからの人生の明確な指針を立てることができました。

私ははじけるくす玉にあこがれてバルーンアーティストになり、あまたの感動の瞬間を生み出してきました。そうして20年以上の歳月が流れ、生みだした感動の瞬間は数知れず。

気が付くと、自分の作品だけで、何枚もの絵を創り出せるまでになっていました。

そして、その絵、すなわちバルーングラフィックを見た人たちから

元気が湧いてきた

温かい気持ちになった

という声が続出しました。

Happy!Happy!Happy!

Happy!Happy!Happy!

Happy!Happy!Happy!

Happy!Happy!Happy!

一部イラスト素材集からダウンロードしてきた画像も入れていますが、風船に関しては100%すべて私が生命を吹き込み、自ら作り出した感動の瞬間で構成されています。他人の作品は一切含んでいません。それらをフォトショップで加工し、1枚の絵として作るのがバルーングラフィックです。

正直言って、私はこのバルーングラフィックを制作しているとき、とてもハッピーな気持ちになって、テンションマックスになります。それこそ「くす玉が次から次へとはじける」ような気持ちになっています。

風船を膨らませているときも、そのような気持ちになることがあります。

そのような気持ちで制作しているからこそ、多くの人たちの心に響くのでしょう。

これからも、その気持ちを持ち続けることができるようになりたいです。

そして、たくさんの人の心の中で、くす玉がはじける存在になりたいです。

無数の笑顔の華が花開くとき

今日(2017年12月9日)の午後のこと。とあるイベントを見に行きました。

会場はいつもお世話になっている某自動車販売店のイベントスペース。天井が高く明るい場所で、ここで私は2度スパークバルーンシャワーを行ったことがあります。

ここでバルーンシャワー(チラシには「バルーンリリース」とあったが、厳密には天井から風船を降らせるのは「バルーンシャワー」ですよ…という揚げ足取りはともかく)がある、ということで、私の知り合いが多数参加されている、ということもあり、バルーンシャワーの時間に合わせて、お客様としていかせていただいたのですが…

感動しました!!!!!

別のプロのバルーンデコレーターが入っているのではなく、主催者の皆さんが試行錯誤して創り出したものでした。

その場にいる人たち皆さんを感動させようと、様々な工夫を凝らしていました。

イメージからしてEテレの有名長寿番組を再現しようとしていたようですが、感動の瞬間を生み出すために一つになっていた姿が印象的でした。主催者の皆さんは全員が音楽隊みたいな格好に仮装し、様々な楽器を鳴らしながら会場全体を練り歩き、最後は今そのEテレの有名長寿番組で使用されている楽曲に合わせて踊ったのですが、そのクライマックスで風船が降ってきたのです。

布を自分たちで制作し、入れれるだけ風船と紙吹雪を入れたのですが、これをタイミングとともにこの会場に勤務しているスタッフの方が仕掛けをひっくり返し降らせたものでした。

その時の様子を私も見ていたのですが、

無数の笑顔の華が一斉に花開いたのです!

みんなの想いが無数の笑顔の華となったのです!

仕掛けを操作したスタッフの方に聞くと

「あなたの気持ちがよくわかりました。

成功して最高でした!!!」

無数の風船と紙吹雪が舞い降りたときに花開いた無数の笑顔の華、そしてその感動を生み出そうとしてひとつになったスタッフの姿、最高でした。
そして、いつまでも風船や紙吹雪たちとたわむれる子どもたちの最高の笑顔に、私も元気と感動をいただきました。

同時に私は思いました。

「私が長年やってきたことが、どれだけ素晴らしいことだったのか…」

私は長年、バルーンシャワー・バルーンリリース・スパークバルーンと、数多くの感動の瞬間を創りだしてきました。そして今でも、これを生業にしています。他にも仕事はありますので、これがすべてではないのですが…今は。

元をたどれば、「くす玉がはじける瞬間」に感動し、旧Y’s Dreamを立ち上げて自らの手でその瞬間を創りだすようになり、さらには「一人でも多くの人に感動を味わっていただきたい」という想いから、2000年にいち早く「くす玉バルーン」の全国宅配を手掛けるようになりました。

旧Y’s Dreamは全国に数多くの「くす玉バルーン」を届け、様々な感動の瞬間を創りだしてきたのですが、2012年に長年の無理がたたって鬱を発症し、リカバリの際にいわゆる「アスペルガー症候群」があることが分かり、加えて母親も精神疾患を発症、折からのヘリウムガス払底もあって、2013年に営業を終了しました。

ところが縁あって再開し、今に至っています。

2015年に少しずつ再開してからも、旧Y’s Dream時代から付き合いのある某結婚式場をはじめ、いろいろなところで感動の瞬間を創り上げてきたのですが、客観的に自分が創り上げた感動の瞬間に接する機会はなかなかありませんでした。

その一方、私はバルーン業界の変化や競争激化を目の当たりにしてきました。

そこで私は、今年(2017年)の秋ごろから、「くす玉バルーン体験」「バルーン演出体験」に力を入れるようになりました。

くす玉のひもを引っ張る気持ち良さ

上記でリンクを貼らせていただいた記事に、このことに関する内容は詳しく述べさせていただいているのですが、要約すると

私が長年創り上げてきた感動の瞬間を生み出すという経験自体が一つの大きな財産で、その経験から伝えられることは計り知れない

ということなのです。

で、今回のバルーンシャワー。

別のスタッフ曰く

「プロにはかなわない…」

しかし、私はこう思いました。

「表面的な感想はプロにはかなわないと思っても仕方がない。でも、自分たちでそれに近いものを創り上げようとした。その結果、とてつもない感動を生みだせたのではないか」

私は今回、私が創り上げてきた演出を自分たちで再現しようとした姿に、大変感動したのです。生み出された感動は、私が創り上げてきた幾多の感動の瞬間よりも大きかったですし、それよりなにより、感動を生みだすプロともいうべき自分自身が大変感動したのです。

そういう経験を積み上げてきた私だからこそ、伝えられることがある、と改めて思いました。

風船と紙吹雪にいつまでも戯れる子どもたちの姿を見て、私はつくづくそう思いました。

舞い降りる風船たち