好きでないと務まらない…

本日ネタがない。

久しぶりにアーカイブをどうぞ…

今日(2001年6月17日)は大安吉日、いたるところでバルーンウエディングを目撃した。

私は現場はなく、ギフトなどの発送ばかりだったので、今日は広島市内の結婚式場を自転車で走り回った。

そしていたるところでバルーンウェディングを目撃したのである。

まずレストランH。ここは私が以前バルーンウェディングを施工したところである。そこに「くす玉バルーン」があった。「どこに頼んだのだろうか・・・」それが風にゆらゆらゆれていた。子供が時折触っていた。無事はじけたが、危なっかしくて見ていられなかった。今日は風が弱かったので問題なかったが、冬のように風が強い日はどうするつもりだったのだろうか。

次に最近リニューアルされたP。ここのバルコニーではフラワーシャワーをやっていた。しかしバルーンの演出はなかった。ここは本当に使い物になりそうなのだが・・・。

何箇所かホテルを覗いて見た。しかしバルーンデコレーションは見かけなかった。

そして帰りにR教会に寄り道してみた。ここでバルーンリリースを目撃した。ここのバルーンリリースはうまくできている。風船がぜんぜん絡まっていない。本当によくできたバルーンリリースである。見た限りでは風船のネックを持っていたようで、なるほどこれなら絡まる心配はない。

R教会のバルーンリリースは観察の価値がある。これを施工した業者を私は知っているが、ここは本当に上手である。レベルが高い。私はよくバルーンリリースの紐を絡ませてしまう。特に移動中にやってしまうことが多い。2週間後には別の式場でこの類のバルーンリリースの仕事が入っていることもあり、早速からまらないバルーンリリースを研究・実践する必要がある、と思った。

それに比べてHの「くす玉バルーン」。何だこれは、と思った。確かに5feetの気球を使って、中身を増量する努力はしている。これでやらないと、40個近くの6inchesのハートを空気で膨らませて浮かぶはずはない。しかし風でゆらゆらゆれて、壁にぶつかっていた。みていてはらはらさせられた。屋内ではあれで十分だが(天井の高い式場に限る。)、屋外では強風の心配がある。それに5feetでは、屋内の天井の低い会場でも薦められない。圧迫感を感じてしまう。屋内の天井の低い会場は棒で簡単に回収できるので、3feetにヘリウムを入れるだけで十分である。

あの状況なら、一番安全なのは、高さ2.5m程度のスタンドにチュールを巻きつけ、そのてっぺんに空気で膨らませた3feetを置けば十分である。もしくはバルーンシャワーキット を使うべきであろう。

別に他の業者の仕事を批評するつもりはここではない。私が言いたいのは、「他の業者が仕事をしている現場に遭遇した場合、堂々と観察しろ」ということなのである。そして「この方法はいい、真似しなければ」とか、「これはまずい。私ならこうする」とか考えるのである。

あるバルーン業者が私の現場を見て、反面教師に思ったそうである。確かに私のやり方は「荒い」。それゆえにバルーンリリースの紐を絡ませてしまう。それをみたその業者の方はからませないように練習を行って、実際の本番のときにまったく紐を絡ませずにバルーンリリースができたそうである。今では私がその業者に勉強しなければいけない、と思っている。

こうしてみると、本当に「好き」でなければこの仕事は勤まらないな、と思った。現状に甘んじて、数字だけ追いかけるようになってしまってはいけない、と思った。同じような作品ばかり作ってはいけないのである。作品は絶えず変化していかなければいけない。次回のこのバルーンリリースにしても、新たな試みを入れてみよう、と思う。

考えるだけではだめである。実行あるのみである。

最近広島在住のほかのバルーンアーティストから学ぶことは本当に多い。「型にはまった作品は作らない。その場その場にあった作品を一つ一つ作り上げる」という方がいれば、「思いつきで行動するから失敗も多いけれど、そこから新しいものが生まれる」という方がいる。本当に広島というところは過当競争ではあるが、前向きに考えている人が多いので、こちらも負けずにがんばろう、という気になる。足の引っ張り合いも一部では見られるが、切磋琢磨しているのであれば、これは本当にいいことではないだろうか。

そして何より大切なのは、「好き」だからこそここまでやれるのであり、どんなにつらいことがあってもお客様の笑顔があればそれですべて報われるのである。ほんのごく一部であるが、金儲けだけ考えてバルーンビジネスをしている人がいるようである。そのような人たちにとって、風船はいったいどのような存在なのだろうか。「金のなる木」としか思っていないようだったら、本当に悲しいことである。

いつもいっているように、私がこの仕事を続けているのは「風船が本当に好きだから」である。極端な話、私にとって風船は「恋人」以上の存在である。だからこそ、他の業者の仕事から学んだり、勉強することをたくさん見つけられるし、「私ならこうする」という考えも思い浮かぶ。本当に風船が好きだからこそ、私はこの仕事に真剣に取り組めるし、絶えず新しいことにチャレンジできるのである。

昨年、このようなお客様がいた。

「風船好きがこうじて風船屋さんになったあなたに、一生に一度の結婚式を飾っていただけるなんて、本当にうれしい」

このようなお客様に出会えるだけでも、本当にうれしいし、やっててよかったと思う。最近でも、

「一生懸命パフォーマンスを演じている姿、本当に感動的だった」

ととある喫茶店で言われた。隣に座っていたお客さん、私のパフォーマンスを見ていたのである。

このようなお客様がいる限り、私は風船を膨らませつづける。

Y’s Dreamのキャッチフレーズ・・・「Balloons Make everyone Happy!」

風船が「恋人」のような存在である限り、このキャッチフレーズは変わらない

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください