こんにちは。
2018年7月、広島県呉市安浦町を集中豪雨が襲いました。町はいたるところが泥にまみれ、水道は出なくなり、子どもたちは遊び場を失いました。小学校、保育園、幼稚園すべてが休みになり、子どもたちは行き場を失ってしまったのです。花火大会などのイベントも「自粛」となり、つらい夏になってしまいました。
そこから届いた1通のメッセージ。「風船で子どもたちを笑顔にしてほしい」
私はあるだけの風船を集め、結婚式場で使ったスパークバルーンシャワーから舞い降りた風船たちもかき集め(このようなことをしたのは2011年の東日本大震災以来)、安浦へ向かいました。
保育園児を前に、避難場所になっていた高台のホテルの大広間でバルーンショーを行いました。園児の皆さんは感動されましたが、私は「まだまだもっと見せたいものがある」と思いました。そして安浦町全保育園・幼稚園に声をかけ、私ができる最高のバルーンショーを数か月以内にすることを決めました。
私と、私を呼んでくださった方の思いが通じ、その年の晩秋に実現することになりました。
会場に着くと、合計約500個の風船たちがお出迎え。子どもたちは風船の並木道を歩いて会場入りします。
ショーの始まりはたった50秒で作るプードルに始まり、たくさんの風船たちを一気にアーチにしてしまうライブバルーンアート制作もします。バルーンクラッカーも登場し、そこから飛び出した風船たちもバルーンアーチに入れてしまいます。
アーチが出来上がると、背後にある大きな風船をみんなで囲みます。そして…
合計約400個の風船が紙吹雪とともに舞い降りる、バルーンシャワー!
ここで子どもたちの感動と興奮は頂点に!
紙吹雪が舞う中、子どもたちは風船を拾い集めに近寄ります。
それだけではありません。
風船の並木として飾られていた風船たちが参加した全員に配られます。それを持って会場に隣接するグラウンドへ。※いくつか離して飛んでしまった風船もありました。そのため「2019 Balloons Make Everyone Happyプロジェクト」ではその分を引いて450個としてカウントしています。
もう何も申し上げません。
私ができることすべてをやり遂げた結果生み出された感動、そしてそこからもたらされたたくさんの笑顔と元気…
くす玉にあこがれ、くす玉の作り方から花開き方まで自分で学び、それを披露する場を自分で準備する、その姿が感動を生み出し、多くの人の心を動かす…
私こそ、関わったすべての人たちに感謝しています。
バルーンシャワーで生み出されたものは「ありがとう」のシャワーでした。
大きな大きな大きなくす玉がはじけ花開き、そこから舞い降り、舞い上がったのは無数の風船と紙吹雪、そして無数の笑顔と元気と「ありがとう」でした。
そういう自分になれたことに、「自己肯定感」と「達成感」という大きな大きな大きなくす玉が花開きました…たくさんの「おめでとう」に包まれて。
来年2019年の春、私はもっともっと大きなくす玉を花開かせます。
そこから得られた経験を多くの人に伝え、広げることで、一人でも多くの人のくす玉を見つけ出し、花開かせる手助けをすることに、残りの人生をささげたいと考えています。時に実際にくす玉を花開かせることもしつつ…