無数の笑顔の華が花開くとき

今日(2017年12月9日)の午後のこと。とあるイベントを見に行きました。

会場はいつもお世話になっている某自動車販売店のイベントスペース。天井が高く明るい場所で、ここで私は2度スパークバルーンシャワーを行ったことがあります。

ここでバルーンシャワー(チラシには「バルーンリリース」とあったが、厳密には天井から風船を降らせるのは「バルーンシャワー」ですよ…という揚げ足取りはともかく)がある、ということで、私の知り合いが多数参加されている、ということもあり、バルーンシャワーの時間に合わせて、お客様としていかせていただいたのですが…

感動しました!!!!!

別のプロのバルーンデコレーターが入っているのではなく、主催者の皆さんが試行錯誤して創り出したものでした。

その場にいる人たち皆さんを感動させようと、様々な工夫を凝らしていました。

イメージからしてEテレの有名長寿番組を再現しようとしていたようですが、感動の瞬間を生み出すために一つになっていた姿が印象的でした。主催者の皆さんは全員が音楽隊みたいな格好に仮装し、様々な楽器を鳴らしながら会場全体を練り歩き、最後は今そのEテレの有名長寿番組で使用されている楽曲に合わせて踊ったのですが、そのクライマックスで風船が降ってきたのです。

布を自分たちで制作し、入れれるだけ風船と紙吹雪を入れたのですが、これをタイミングとともにこの会場に勤務しているスタッフの方が仕掛けをひっくり返し降らせたものでした。

その時の様子を私も見ていたのですが、

無数の笑顔の華が一斉に花開いたのです!

みんなの想いが無数の笑顔の華となったのです!

仕掛けを操作したスタッフの方に聞くと

「あなたの気持ちがよくわかりました。

成功して最高でした!!!」

無数の風船と紙吹雪が舞い降りたときに花開いた無数の笑顔の華、そしてその感動を生み出そうとしてひとつになったスタッフの姿、最高でした。
そして、いつまでも風船や紙吹雪たちとたわむれる子どもたちの最高の笑顔に、私も元気と感動をいただきました。

同時に私は思いました。

「私が長年やってきたことが、どれだけ素晴らしいことだったのか…」

私は長年、バルーンシャワー・バルーンリリース・スパークバルーンと、数多くの感動の瞬間を創りだしてきました。そして今でも、これを生業にしています。他にも仕事はありますので、これがすべてではないのですが…今は。

元をたどれば、「くす玉がはじける瞬間」に感動し、旧Y’s Dreamを立ち上げて自らの手でその瞬間を創りだすようになり、さらには「一人でも多くの人に感動を味わっていただきたい」という想いから、2000年にいち早く「くす玉バルーン」の全国宅配を手掛けるようになりました。

旧Y’s Dreamは全国に数多くの「くす玉バルーン」を届け、様々な感動の瞬間を創りだしてきたのですが、2012年に長年の無理がたたって鬱を発症し、リカバリの際にいわゆる「アスペルガー症候群」があることが分かり、加えて母親も精神疾患を発症、折からのヘリウムガス払底もあって、2013年に営業を終了しました。

ところが縁あって再開し、今に至っています。

2015年に少しずつ再開してからも、旧Y’s Dream時代から付き合いのある某結婚式場をはじめ、いろいろなところで感動の瞬間を創り上げてきたのですが、客観的に自分が創り上げた感動の瞬間に接する機会はなかなかありませんでした。

その一方、私はバルーン業界の変化や競争激化を目の当たりにしてきました。

そこで私は、今年(2017年)の秋ごろから、「くす玉バルーン体験」「バルーン演出体験」に力を入れるようになりました。

くす玉のひもを引っ張る気持ち良さ

上記でリンクを貼らせていただいた記事に、このことに関する内容は詳しく述べさせていただいているのですが、要約すると

私が長年創り上げてきた感動の瞬間を生み出すという経験自体が一つの大きな財産で、その経験から伝えられることは計り知れない

ということなのです。

で、今回のバルーンシャワー。

別のスタッフ曰く

「プロにはかなわない…」

しかし、私はこう思いました。

「表面的な感想はプロにはかなわないと思っても仕方がない。でも、自分たちでそれに近いものを創り上げようとした。その結果、とてつもない感動を生みだせたのではないか」

私は今回、私が創り上げてきた演出を自分たちで再現しようとした姿に、大変感動したのです。生み出された感動は、私が創り上げてきた幾多の感動の瞬間よりも大きかったですし、それよりなにより、感動を生みだすプロともいうべき自分自身が大変感動したのです。

そういう経験を積み上げてきた私だからこそ、伝えられることがある、と改めて思いました。

風船と紙吹雪にいつまでも戯れる子どもたちの姿を見て、私はつくづくそう思いました。

舞い降りる風船たち

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