変容的学習理論…バルーン業界に必要?

おはようございます。
この記事はわざと45日前にアップした形の「過去記事」でアップします。
今、「アンラーニング(学習棄却)」を学ぶにあたってぶち当たった「変容的学習理論」について勉強しているのですが、それについてこのようなくだりがありました。
ソウス(スキーマからの脱却)

変容的学習理論を参考にしてスキーマから脱却する方法を考えると、「6つのパス」、「3グループの非顧客層」、「4つのアクション」を問いかけてくれるようは、自分とは見方や考え方が異なるディスカッション・パートナーが欠かせないということになります。とはいうものの、同じ組織の中で、異なる見方・考え方を持つ人を見つけることは困難な場合が多いと思われます。このような状況を打破するための方法の一つとしては、経営レベルの取組としてはできるだけ多様な人材を採用すること、そして個人レベルの取組としては社外ネットワークから積極的にフィードバックをもらう努力をすることが考えられるでしょう。

(注3)「6つのパス」とは以下の6つである。
1. 代替産業に学ぶ
2. 業界内のほかの戦略グループに学ぶ
3. 買い手グループに目を向ける
4. 補完財や補完サービスを見渡す
5. 機能志向と感性志向を切り分ける
6. 将来を見通す

(注4)「3グループの非顧客層」とは以下の3つである。
1. 市場の縁にいるが、すぐに逃げ出すかもしれない層
2. あえてこの市場の製品やサービスを利用しないと決めた層
3. 市場から距離のある未開拓の層

(注5)「4つのアクション」とは以下の4つである。
1. 取り除く:業界常識として備わっている要素のうち、取り除くべきものは何か
2. 減らす:業界標準と比べて、思い切り減らす要素は何か
3. 増やす:業界標準と比べて、大胆に増やすべき要素は何か
4. 付け加える:業界でこれまで提供されていない、今後付け加えるべき要素は何か

引用ここまで
こうしてみると、これらはバルーン業界にこそ今求められているものではないだろうか。特に色を変えている部分が重要だと思う。
私はことあるごとに「バルーン業界の現状は厳しい」と述べている。特にブライダルやイベント演出におけるバルーンの市場は確実に縮小していると考える。

それゆえ
バルーンを福祉と結びつけ、発達障碍者をはじめとした就労困難者に自信を身につけさせる機会を与える
という取り組みをしているのです。これは4つのアクションのうち「3:増やす」「4:付け加える」にあたります。
一方私はこれまでのY’s Dreamでやってきたことの大部分を「1:取り除く」ことにしました。これを繰り返すことは失敗を繰り返すのみです、バルーンの市場は確実に縮小しているのですから。
さらに3グループの非顧客層の中でも重点的に取り組む層があります。それが
「3:市場から距離のある未開拓の層」
これを掘り起こすことが重要になるのです。…が、旧Y’s Dreamを含め、これができていません。そして増えているのが「2:あえてこの市場のサービスや製品を利用しないと決めた層」です。
これが増えているのがバルーン業界(およびブライダル業界並びにイベント業界)の最大の問題です。理由は…この記事を目にしたバルーンデコレーターの皆さんがそれぞれ考えていただきたいと思います。ただ私から言わせていただければ、いたるところに問題点が転がっています。「独り歩き」「自己満足」「市場の変化に気づかない」…

そして一番私が重要視しているのが「6つのパス」の中にある
1. 代替産業に学ぶ
5. 機能志向と感性志向を切り分ける
6. 将来を見通す
という点です。
ブライダルやイベントにおけるバルーンの衰退に反比例してキャノン砲や花火といった代替演出が増えています。一方で感性志向のバルーンは堅調に推移していますが、かつてはピカチュウなど、今ならくまモンやジバニャンといったいわゆる「型にはまったキャラクター」だけが堅調に推移しているという考えです。それが証拠にバルーンドレスが結婚式で実際に使われているという話をあまり聞きません。この傾向はヘリウムガスが一時期日本国内全体で払底し、その後価格が高止まりした2013年ごろからより顕著になっています。世界情勢の変化によっては再びヘリウムガスの払底や暴騰が起きてもおかしくありません。そのように将来を厳しく見通したから私は2013年にプロ引退・Y’s Dream廃業を決め、現在は福祉という角度からバルーンへのアプローチを試みています。
しかしそれもまた厳しいのが現状で、そうなると出る結論が
風船・バルーンで培ってきた私の経験をすべて捨て去る
自分の器をすべて空にする

というところに至ります。

結果こういうことになります。
やれるだけのことをやってもだめなら自分をすべて無にしてもかまわない
ということです。そういう風に結論付けられるのも、一度やりぬいたからなのです。
逆に言えば、そこまでやりぬいた経験をした人が少ないのが現状です。

 

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