「バルーングラフィック」、何を伝えたかったのか?

こんにちは。

この文章は、宮島の町家通りにある「みやじまガラス工房 Fizz Glass」さんで出会ったMasukoさんがしたためてくださった新聞「Feel So…」から引用させていただきました。ある作品を見てArtについて書いたMasukoさんの日記の文章です。

※太字、カラー表示の部分が引用です※

あまりに自分に通じるものがあり、感動したので、本人の承諾を得て掲載させていただきます。

Masukoさんの文章、すべての部分が私のバルーンに対する思いに通じるものがあります。

「人には芸術の分野を通じて発揮される(芸術)本能があり、その芸術本能が行き来していることが、人の生命の自然だと思う」…私が風船に対する思いを語り出すと、私の表情がたとえようのない素晴らしい笑顔になり、それに接する人がみな元気になるという。それがすなわち「くす玉のような存在」なのである。

「芸術の分野には最高にわかりやすく、伝わりやすい原因がつまっている」…私の作品はすなわち私の想いであり、同時に皆さんの想いである。その想いがそれこそ「くす玉」のようにぎっしりと詰まっている。それがはじけることによって多くの人を感動させることになる。

「初めに一つがあり、そこから広がる風が一つずつになり、ハーモニーを奏でる個個になる」…私が風船を膨らませることはすなわち、私が風船に生命を吹き込んでいることである。何十、何百、時には何千にも及ぶ風船一つ一つに私の想いを詰めているのである。

「それが全体を生かし、ここを支える力とつながる。そんなもの(作品とは)…」…私が創り出した作品たちや感動の瞬間。それがそこを構成する全体とつながり、一つになって、感動を生み出す。

「作品はその人そのものだなあ。その作品は、もっと真実になりたがっていた。大きくなって風を吹かせている。」…私が創り上げる作品たち、そして感動の瞬間は、いつまでも多くの人たちの心の中に生き続ける。忘れがたき思い出として。風船はやがてはしぼむもの。だからこそ、その瞬間瞬間の想いを届けていきたいのである。

「一つ一つの素材とカタチの生み出すハーモニーをもっとシンプルで優しくて風そのものに。」…風船にはいろいろな素材がある。いろいろな色がある。そして形がある。それらがまじりあって、一つの作品を創り上げていく。それを創り上げていくのが、私たちバルーンアーティストなのである。

「やわらかく、一つ一つの風を吟味し、シンプルに形をきわめる。たとえば、扱いやすい素材で全体の形をエスキースしていく。高いテクニックでまとめる前にシンプルな形で確認していく。」…風船という素材そのものを生かす、というのが私の作品をつくるにあたっての考えであり、基本的な想い。風船は1個あるだけでもその場の雰囲気が和み、幸せな空間を作り出す力がある。それらを組み合わせて、思いが詰まった作品たちを創り上げるのが私たち、バルーンアーティストである。

「それをわかりやすくするために大きく表現してみる。大きくなった時、いいものはもっとよく見えている。」…私がバルーンアーティストであり続ける理由、そして風船で一人でも多くの人を幸せにし続けたいと思う理由はすなわちこの思いである。私が創り出す作品たちや感動の瞬間が一人でも多くの人々にいつまでも忘れがたき思い出として、そして未来に向かって生きる力となるとき、私の中で心の中のくす玉がはじけ、また新たな感動を生み出すことができるのである。

バルーングラフィックという、私の作品だけで構成したコラージュ画を、なぜ私は創るようになったのか…

私の想い、そしてみんなの想いを託した風船たちを通して、伝えたいものがあるからなのです。

このバルーングラフィック、そもそもは2013年に私が引退した際、「私が風船で伝えたかったのはいったいなんだったのか」を振り返るのに作ったのが最初です。この「ふうせんでつたえたいこと」も同じ想いでいつもしたためています。

やがて私は、形を変えて再び風船に生命を吹き込むことができるようになりましたが、風船で伝えたい想いは変わることがなく、こうして作り続けているのです。

それを見た人たちが改めて感動します。

私がしていることのみならず、自分の作品で表現したいことを表現できていることに…

風船に想いを託そう!

風船に想いを託そう!

 

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