こんばんは。
まだまだ外は明るいです。
明日は早起きでデコレーションの現場、その後炎天下の屋外でスパークバルーン。
仕込みの段階でかなり疲れています。
どうにかならないのかこの猛暑。
というより、この三連休が暑さのピークの予感が…
というより、私のこの夏の最初の大きな山場です。
といいますのも…
今年、私はJBAN Conventionのコンテストはお休みします。
もちろんJBANには参加します。
しかし、今年は自分から情報発信はしません。
出したい部門がない、というのが一つの理由なのですが、それより大きな理由が…
今年は観客の目で作品を見てみたくなったのです。
コンテストに出すと、どうしても自分の作品に目が行ってしまいます。
昨年の場合、最後まで作品の体をなしているかどうか…なんとか作品として体をなしていました。
私は入賞を目指すつもりでコンテストに参加していません。
時間内に作りたいものが作れたか
展示終了まで作品の体をなしていたか
この二つの条件が満たされていれば、私はそれでいいのです。
私にとって本当に悔いが残る場合、それは
この二つの条件が満たされなかった作品を作ってしまった
場合です。
あれは11年前でした…8年前にもありました…
時間内に作りたいものが作れなかったことは一度もありませんでした…
11年前と8年前は展示終了までの間に作品としての体をなさなくなってしまったのです。
4年前と2年前は別の意味で…でした。
4年前は5年前に作った作品を発展させようとしてみたのですが、あまり進歩を感じさせない作品になってしまいました。
2年前は「基本に立ち返ろう」というコンセプトで作品を作ったのですが…
本当に悔しかったのは11年前と8年前だけでした。
4年前と2年前の場合は悔しさというより「仕方ない」という気持ちでした。
というより4年前、2年前とも調子が悪く、悪い時は悪いなりに表現する、という姿勢でチャレンジしました…
5年前と昨年は共通したコンセプトがありました。
「近い将来の商品として送り出すためのプロトタイプを作る」
こういうコンセプトがある年は納得いく作品になります。9年前はいちばん大きい部門にチャレンジしましたが、この時もやはり明確なコンセプトがありました。
「地域社会と共存する」
私はこの時、地元大朝の看板を背負って挑戦しました。地元のみんなが応援してくれる、地元の応援にこたえなければいけない…とにかく自分に課した二つのノルマは絶対に果たそう、という気持ちで臨みました。結果、最低限のノルマは果たすことができました…この時、ノルマさえ果たせれば入賞しなくても構わない、という気持ちでした。
当時は大朝町という地域社会を作り上げていこう、というムードが町中にありました…今は市町村合併の結果、町はズタズタになりました…
この時は自分の限界を悟り、「これ以上の作品は作れない」と判断、以後ラージ部門には一度も出展していません。というより限界までやったことに満足し、納得しているのです。これ以上の作品を作ろうとすると、自分の実力以上のものが求められます。
私が思うに、今ラージスカルプチャー部門などで求められているものは、
人間としての総合力
だと考えています。一人の人間としてできることは限られています。それをどうやって一つの作品としてまとめ上げていくか、その際に必要となるのはバルーンアートの技術以上に人間力でしょう。
それに最近の傾向として、コンテストに出る前に試作や練習を繰り返して本番に臨む傾向があります。私の場合、おおざっぱに所要時間は計算するのですが、試作や練習は一切しません。それでも過去に一度も時間内に作りたい作品が出来上がらなかったということはありませんでした。正確にいうと、
それだけの余裕がない
のです。すべて机上の計算だけでこれまでコンテストに臨んできたのです。
そして今年、本当に余裕がありません。金銭面でもそうですが、それ以上に精神面での余裕が全くありません。
お客様に最高の感動を提供するために何をすべきか、ということに全精力を使い果たしている状況です。
4年前と2年前(それと今回同様観客席に回った3年前)、同じように精神的に余裕が全くありませんでした。昨年も精神的に余裕はなかったのですが、この年は「自分にしかできないバルーン演出を形にしよう」という挑戦意欲があり、その一環でコンテストにチャレンジしたのです。
挑戦したいものがなく、精神的に余裕がない今、コンテストに出展しても何も発信できません。そのため今年は観客としてJBAN Conventionに参加することにします。挑戦したいことが現れるまで、コンテストには出ません。コンテストに出るには精神的な余裕も必要です。
ただ、バルーンの技術は日夜進歩しています。必要な情報は毎年少しずつ変化しています。そしてなにより
年に一度、全国で頑張っている仲間たちと絆を確かめ合う時
それがJBAN Conventionです。
あと10日で始まります。
私は2日目、27日より合流します。
JBAN Conventionの前に、あるものに乗ってあるところに行ってきます。そこから合流します。