こんにちは。
まずはこの動画をご覧ください。
私が生命を吹き込んだ風船たちがはじける瞬間を集めた動画ですが、実はこれらの感動を生み出していたのは「イージーポップ」と呼ばれる、2000年代前半に開発された無線を用いて風船をスパークさせる、小さな機械を用いていたものが多く含まれています。
その機械がこれなのですが、ついにこの機械が動作しなくなってしまいました。というか、反応が鈍くなってしまいました。
前々から怪しかったのですが、とうとう寿命が来てしまったようです。
思えばこの機械によって生み出された感動の瞬間は数知れません。
この機械を使い始めたのは2004年。
同時期にマスターした別のもう一つの方法(一定の高さで大きな風船がスパークする方法)と併せ、長年私が夢見ていた感動の瞬間を現実に創り出すことができるようになったのです。
以来私は2013年、引退するまでこの機械を愛用し続けてきました。
この機械によって生み出された感動の瞬間は数知れず。
これらはほんの一例。
この演出が成功した時、いつも私はたとえようのないほどの達成感を覚えました。
やったー!!!!!
その代わり、失敗したときは…
奈落の底に沈む…
2012年、引退の引き金になった「大返還」もこの機械によってもたらされたのです。
もちろん、成功させるためには全力を尽くします。
導通チェック、電池交換、点検…
失敗して悔いを残さないために、ベストを尽くすのです。
それでも失敗することがあります…
失敗した時の悔しさは、想像してください。
その私が引退し、2年余りの歳月を経て現役復帰を果たしました。
しかし、この機械はレパートリーから外しました。
「やれることをやろう。もう無理はしない」
そうして、この機械は「ここ一番」という時で、かつ失敗しても逃げ道がある場面でのみ使用しました。まさに「伝家の宝刀」扱いとなったのです。そして今回、引退決定…
その私が今、生み出しているのが
夢の国
ファンタジーランド
多くの人を感動させ、元気づけ、夢と希望をもたらし、明日への活力につながる作品たち、瞬間たちを生み出せる、今の自分があるのです。
この機械がなくても、生み出せる感動はいっぱいあります。
しかし、この機械を操ることによって得た経験、生み出した感動の瞬間、流した汗と涙、時に流した悔し涙、そして体感したとてつもない達成感…
この機械に出会えたからこそ、今の自分があるのです。
ありがとう、イージーポップ。