こんばんは。
一日で高速バスとローカルバスと船を駆使して、バラとやまなみと潮風をまるごと体験してきました。
さて、私が創り出した作品は、カラフルなものが多いです。
しかし、テーマカラーを決めた作品も数多く生み出しています。
このグラフィックはそのような作品を主体にして制作したものです。
他にも…
これらは色を絞った作品の一例です。振り返ってみると、結構ピンク系が多かったですが、多すぎるので省略します。
そして、どの作品にも共通しているのは
風船が持つ本来の優しさ、美しさ、楽しさ、華やかさ、可愛さといったものを引き出している
ということです。客観的に見てそう思われているようです。
最近のバルーンアートの作品の中には、
これ、風船でなくても…
というものもみられるようです。逆に風船でできているから、見るものに感動を与える、という見方もできます。
しかし、私は風船の持つ本来の優しさ、美しさ、楽しさ、華やかさ、かわいさというものを大切にした作品を作っていきましたし、これからもそれを生かした作品を作っていくつもりです。
私は細長い風船で作品を作ると、生まれつきの不器用さもあって、どうしても売り物にする作品を作れません。バルーンドレスを作ったことも実際ありますが、とてもプロといえるレベルとは言えません。
しかし、風船の持つ本来の優しさ、美しさ、楽しさ、華やかさ、かわいさといった物を引き出す力は、焼きが回ったといえども、まだまだ十分あります。
そして、
風船に対する想いは日本でも有数だと思いますし、だれにも負けないと自負しております。
だからこそ、風船でいつまでも心に残る感動の瞬間を創りだすことが今なおできるのだろうと思います。
私は一度だけ、自分で自分のために作品を作ったことがあります。
これを制作したのは、私の40歳の誕生日のことでした。
私の想いがいっぱい詰まった風船たちを、ぎっしり60個ずつ詰めました。
赤系、緑系、青系とまとめ、カラフルなのも交えています。
それらが一斉にはじけ、600個の風船が一つに溶けあう…その時に生まれる感動。
後にも先にも、自分のためにスパークバルーンを作ったのはこのときだけです。
私はこれまで述べてきたとおり、「自分へのご褒美はうぬぼれだ」と感じていましたが、このときばかりは30代から40代へと移ろう時期で、何か思うところがあったのかもしれません。
そして、この感動の瞬間を伝え、広め、分け合い、さらなる感動を生み出す…という想いで、動画にまとめていました。
これはスパークバルーンがはじける瞬間だけを1分余りの間に30個集めた動画です。いかに私がこの感動の瞬間をこよなく愛しているか、端的に表している動画です。
私は額に汗して、時には涙も流しつつ、大きなスパークバルーンの中に一つ一つの風船を膨らませています。
一つ一つの現場は緊張の連続です。すべての力を注ぎます。しかし、この緊張感も好きです。
そして、私の想いにみんなの想いが重なって、スパークバルーンがはじけた時、風船に生命がやどります、いつまでも心に残る感動となって。その時、私は体中を突き抜ける達成感に満たされます。
この仕事が私は好きなのです。心から愛しています。
そして、そこから学び取ることはとても多いと私は思います。とりわけ、自信を失っている人たちにとっては。そこから「自分もできるんだ」という想いにつなげていくのが、今の私の仕事なのです。