暴発・・・

こんばんは。

もう夕方5時を回ると「こんばんは」ですね。

10月も半ばだというのに、ブライダルの仕事が伸び悩んでいます…正直言って不安です…

さて、先週の土曜日・・・

仕込中に中に小さなハート約100個が詰まった4フィートバルーンが…

ボン爆発

通常の大きさ(直径約120センチ)に達する前に割れてしまいました…

同じ日・・・

別の会場

やはり仕込中に小さなハート約60個が詰まった3フィートバルーンが…

バン爆発

やはり通常の大きさ(直径約80センチ)に達する前に割れてしまいました…

いずれも原因は

ピンホール

こういうこともあるので、予備を用意します。

結局その日は予備総動員

背筋がぞっとしました…

よく無事故で終えられたな…顔(和む)

どこでも届けますよ…

こんにちは。

ようやく忙しくなってきました…

というより今週末は地元の現場よりもインターネット受注分のほうが多い状態。

北の最果ての町、W市へも出荷しました…北海道W市をはじめとしたS地方へ出荷したのはこれで三回目。

その町からは最寄りのバルーンショップまで

片道約200キロ!

最低でも4時間30分はかかります。

しかもこれからの季節、道路凍結などもあって普通に走れない状態になります…

風船を買うのにも一日がかりです!

だから時々うちに注文が来ます…

この都市に限らず、風船を買うのに一日がかりの旅をしなければいけないところはいくつかあります。

例えば、真珠と鯛で有名な四国のE県U市。周辺にバルーンショップがないため、県庁のあるM市まで片道100キロのドライブ…高速道路があるので、片道2時間もあればつきますが…結婚式でバルーンを使いたい場合は、出張をお願いしなければなりません。このE県U市には私も何度か訪れました。水産都市で、新鮮な魚を何度もいただきましたが…

そしてもっと大変なのが離島。

たとえばキリシタンの島として有名なN県のF島。ここもバルーンショップがなく、本土まで船に乗っていかないといけません。

もっとも地元にあるもっとも高級なホテルでは、バルーン業者と提携しているため、本土までわたることなく用意することが可能です。この島も数回訪れ、レンタカーを借りて観光したことがあります。

それにしてもこの島の海の青さ、感動した…

DSC01684

N県F島のとあるところを撮影。沖縄より海が青い…

そもそもY’s Dreamの使命…

どんな過疎地でも風船の楽しさ、華やかさ、美しさを届けたい…

というところから始まった。

Y’s Dreamの発祥の地は中国地方にあるS県のとある町。今でこそこの町の近くにはバルーンデコレーターがいるが、10年以上昔の当時はだれもいなかった。

だから伝統的に弊社は過疎地に強い。

肝心のウェディングプランナーが…

こんにちは。

これから寒くなりそうです…一気に秋が深まり、北国では冬の足音が…つい数週間前は「暑い」だの言っていたのが…

さて、今日は本当に寒いお話。

昨日の夜7時ごろ、092で始まる見慣れない番号から電話が…またお客様かな、と思ったら、

「福岡市にあります結婚式場××××××の○○と申します…実は、バルーン電報を間違って割ってしまいまして…」

という。

「どうしてうちへ」と聞くと

「どこと取引しているのかわからなくて、持ってこられたお店に真っ先に電話したのですが、閉店後で電話が通じず、仕方なく片っ端から電話をしている…明日朝8時には新郎新婦さんが見えられる、それまでに何とかしたい」という。

私はあきれてものが言えなかった。

しかもフォイルバルーン1個を持ってくるのに2万かかるという現実がある。私は新幹線で広島から博多まで持ってくることはできるが、その場合往復交通費は実費もらう、と告げた。

私はこの××××××に出入りしているバルーン業者さんがどの業者様かたまたま知っていて、そこに相談するのが先だ、もしそことも連絡が取れなかったら最終手段として、私が持ってくる、その場合は2万円請求する、と告げ、電話を切った。その後電話がなかったので、おそらくその業者様と連絡がついて、対応できたのだろう。

この××××××、社員教育はいったいどうなっているのか、疑った。

トラブルが起きた時にウェディングプランナーは沈着冷静に対応するのが当たり前である。そもそもバルーン電報が入った箱をカッターナイフであけたのが間違いである。それに福岡にないうちにどうしてかけてきたのか、理解に苦しむ。頭の中が真っ白になって、かなりのパニック状態になっていたのは間違いない。

とにかく新郎新婦のために全力をつくそうとして、後先のことを考えずに行動したのだろう。

今まで私は数多くのウェディングプランナーさんと接してきたが、このような足元がおぼつかないようなウェディングプランナーは会社だけが急成長し、スタッフの成長が追い付いていないところに多い。私もいくつかそのようなところを見てきた。

それだけではない。ウェディングプランナーが「ただ商品だけを売ればいい」という頭になっているために、「どうすれば感動的な演出を提供できるか」という発想になっていないという大きな問題が今のブライダル業界に横たわっている。その現状に甘えているバルーン業者も存在するのが現状である。これでは新郎新婦さんの支持を得ることはできない。

この××××××の運営会社は、現場のウェディングプランナーに出入り業者の選択権が与えられていないと考えられる。そのためこのプランナーさんもどこと契約しているのかわからなかった可能性が非常に高い。「うちは他社より高いキックバック率です」といって、キックバック率だけを基準に業者を選んだ結果がこれである。現場と本社の意識の違いがこういうところに出てしまう。

今求められているのは

「いかに会社の利益に貢献するか」

ではなく

「いかに新郎新婦様に最高の感動を提供するか」

ということです。

天国と地獄

こんばんは。

私は毎週毎週、スパークバルーンを仕込み、仕掛け、そしてはじけさせています。

この日曜日もたくさんのスパークバルーンがはじけました…

スパークバルーンの仕込は週の半ば、木曜日ないしは金曜日に中の風船を詰め込む作業を行います。多い州の場合、水曜日ぐらいに始まることもあります。空気で膨らませるので、しぼんでしまうことはありません。

HI3G0111

 

披露宴開始前のエントランス

HI3G0107

セッティングは基本的に当日の朝に行います。早い時は午前6時ぐらいにすることも。配線作業もあるので、結構な時間がかかります。
今回は会場中にスパークバルーンを仕掛けました

当日は披露宴開始前に担当プランナーさんや司会者さんとの打ち合わせを行い、スパークさせるタイミングを念入りに何度も確認します。

そしてその瞬間までひたすら待つ…

時間が近づくにつれて、緊張は高まります。

「失敗したらどうしよう…」

歓談中に忍び込んだりして、何度もチェックします。それもさりげなく

そしてその瞬間を迎えます。

私はすべての神経を集中させてスイッチを押します。

新郎新婦が最後に一礼した瞬間

パーン!!!!!!!!

とにかく何とも言い難い、最高に華やかで感動的な瞬間が繰り広げられます。

まさに新郎新婦にとっては人生最高の瞬間です。

ゲストからも感動の歓声が上がります…

その時の私の心境は、

ほっとすると同時に

何とも言い難い快感を感じます。

 

最近は本番中に撮影をすることが少なくなりました。(ブライダルフェアで撮影しているケースがほとんどです)

個人情報保護の関係もあるのですが、撮影をすることによって、集中力がそがれるというのが一番の理由です。とにかくその瞬間、その数秒間の感動に私のすべてを注いでいるのです。

披露宴が終わった後、スタッフのみなさんの笑顔がすべてを物語っています。

HI3G0115

写真はゲストの皆様がお開き口から全員出られた直後に撮影しました。この後は撤収です…

撤収の際もみんな笑顔です…

以上は成功したときの話、というよりこのパターンがほとんどです。

ここからは年に数回しかない悲しいパターンの話です。

スイッチを押した…あれ…あれ…なんで!?!?


この時の私の気持ち…わかりますか?


終わった後のバックヤード・・・


まさに「×××の待合室」状態になってしまいます…


壁を叩いて悔しがったり、

担当プランナーさんに土下座したり…


新郎新婦様に土下座したこともあります…


とにかく失敗すると

悔しく、つらいです・・・・・・・・・・・・・・

過去には非常口からこっそり帰宅したり、

悔しさで3日間なにも食べなかったり…

×××の前で風船を処分したり…

ひどい時には遠く離れた高野山(和歌山県、紀伊半島にあるあの弘法大師の霊場ですよ。)は奥ノ院(いろいろなお墓があるところ)まで行ってしまったことも…

まさに

天国か地獄か

白か黒か

生か死か

常に背水の陣です

しかしそれでも私はバルーン演出が大好きです…

なぜなら

成功したときの

最高の感動を一度味わうと

もうやめられない


すべては最高の一瞬のために…


中途半端な演出ならするな!

こんばんは。

ブログ停止は撤回します…

というより、この土曜日に起きた「労災」、痛みが引かないため今日病院に行って診察してみると…

骨折が判明お墓医療用スリッパをはいて外出しなければならなくなりましたドクロ

これではバックヤードで仕事はできても、お客様の前には出られません…

よって私個人の仕事量は現場は半減します…事務仕事などを通して、今後のバルーン演出、バルーンアートを真剣に考えるいい機会、と判断しました。

さて、バルーン業界の第一人者の方がまたいいことをブログに書いてくださいました。

元サザンオールスターズ、桑田さんからのお達し

「中途半端な演出はするな!」

東北に最高のものを届けたい、という思いからでしょう…

考えてみれば、今回の会場であった「セキスイハイムスーパーアリーナ」、一時は仙台市およびその周辺の町の遺体安置所になり、その後6月から数か月の間全く何も行わず、その間にお浄めをしてこのコンサートで使用再開、となったアリーナなのです。このような場所である以上、本当に中途半端な演出は許されない、と考えたのでしょう。

それだけに、20000個ものバルーンドロップは使用再開にふさわしい最高の演出になったのでしょう。

一方、私も「どうせやるなら最高のものを…」という願いでいつも取り組んでいます…が

気のゆるみが事故に…

猛反省

風船サービスエリア!?

こんにちは。

出張でとあるところへ…

HI3G0099 とある有名温泉地
HI3G0100  益田フローラ、といっても島根県ではありません。

その帰り道、富山県小矢部市にある北陸自動車道小矢部サービスエリアの金沢・大阪方面・・・

レストランに入ると…

 

HI3G0125バルーンアートでお出迎え!

これを見たとき、めっちゃテンションあがったアップ

HI3G0130私は自分の車へ走り、積んであった風船で即席バルーンアート作成

お得意のスパークバルーンの技法を使ってアレンジを作成
HI3G0129 ハートを用いたテーブルセンターピース
HI3G0128 編み込みで花かごを作りました

レストラン内の従業員、全員仕事そっちのけで目がラブラブ

その後1時間近くバルーンアート談義・・・

その結果素晴らしいご縁をいただきました…また来週報告させていただきます。

今日はこれからサプライズスパークバルーンプレゼント。

プランナーさんの結婚式です。

そのために私は遠路700キロ広島まで帰ってきました。

今から仕込みです。

余談・・・この風船サービスエリアにある給油所は「一光」でした。白エビラーメンの食事(おいしかった)、北陸海産物の買い物、そして満タン給油…

北陸在住および北陸を訪れるバルーンアーティスト・バルーンデコレーターのみなさん、お食事・お買い物はぜひ小矢部サービスエリア上り線(金沢・大阪方面)で!

今年も感動…ありがとう

おはようございます。

今、JBAN会場だったホテルのすぐそばの駅を朝6時に出発した「ひかり493号」の中からこの記事を書いています。

今年はコンテストをお休みし、観客の立場で作品を見ました…いまだにだれがどの作品か、入賞作品以外は分からない部門が多いです。

そして残念ながら、会えなかった人もいました…

しかし、今年も収穫が多く、楽しいひと時を過ごせました。

みんな苦しくても頑張っていることがわかりました。

正直、私も苦しいです。

でも、「来年のJBAN Conventionでみんなに笑顔で会える」ことを目指して、これから1年頑張っていきます。

この列車が終着駅広島に着いたなら、そこから新しい1年がスタートします。

来年は作りたい作品ができたら、コンテストに再びチャレンジします。

いずれラージにも挑戦したいです。ツイスト技術は私は皆さんの足元にはるかに及びません。

しかし一つだけ私には願い、そして夢があります…

それについてはいずれお話したいと思います。

また、一度はスタッフとしてJBANに参加したくなりました。

私にはあのミリオンプランニングの宮崎さんもしていない演出を持っています。

この演出とミリオンプランニングさんがコラボできたら、もっとすごいことになるかも…と思います。その時が来るよう、演出に磨きをかけます。

そしてブライダル業界。

ブライダル業界は正直言って問題だらけです。

今回のJBANでもそのことを身をもって体験された方のお話を聞くことができました。

本当に新郎新婦に最高の瞬間を作り上げたい…

一つだけ確かなのは、

自分のスタイルを貫く

与えられた仕事は、全責任を持って果たす

お金のことだけ考えて風船を膨らませてはいけない、お金は後から付いてくる

ということです。

今回の旅の途中、チャンスが来るかも…という話をいただきました。

チャンスが与えられたら、最高のものを全国の新郎新婦に見せてあげたいです。

そして今回

東日本大震災という日本国民の大多数に与えられた試練

私も被災地に足を運びました。

私は宮城県を重点支援地域として選び、石巻の取引先さまに足を運び、南三陸町歌津ではバルーンパフォーマンスショーを行いました。

私はこれでひとまず一区切りをしますが、シーフレンド様の再建には最大限の協力をしますし、3月13日に結婚式を挙げられなかった新郎新婦様には何らかの形で風船を提供できれば、と思っているところです。そして2012年3月11日、日曜日になりますが、広島で風船のイベントを開き、エンジェルパルテさんの前の公園からたくさんの風船を舞いあがらせたい、と思います。

今新幹線車中のLED表示機のスクロールでは「復興財源を増税で検討」とかいうニュースが流れています。

正直言って日本の政治家と官僚は最低最悪です。

しかしそんなことを言ってられません。

風船で笑顔を…Smile For All…

絆…がんばろう日本 がんばろう東北

東北新幹線にも「つなげよう日本」というステッカーが貼ってあります。

新幹線は東京で切れているとはいえ、鹿児島から青森までつながっています。やがて北陸へ、北海道へ…

中国では高速鉄道がとんでもない事故を起こして、大問題になっていますが、日本の新幹線は誰一人として殺人をしていません。それも47年続いています。

こういう誇りが日本にはちゃんとあるのです。

バルーンアーティストにも、日本には誇れる方が多数います。

家泉あづささん、野村昌子さん、細貝里枝さん、そして大曾根康弘さん…ほかにも多数

そして日本には…

JBAN Conventionがあるのです。JBANというネットワークがあるのです。

今回のJBANでは、パンフレットにないパネルディスカッションがありました。私も拝聴させていただいたのですが、昨年のフリートーキングといい、本当にいいことだと思います。

広島にいると、震災が海の向こうのことに思えるときがあるのは事実です。

しかし、日本という一つの国全体が、試練に立ち向かっているのもまた事実です。

そういう試練の中、笑顔を届けていく、感動を届けていくのが私たちの使命、責任、そして役割なのです…

そうこうしているうちに関ヶ原まで戻ってきました…この記事を書き始めたのは富士山が見えていたころでした。浜名湖も名古屋も越えていました。

この列車は10時に広島に着きます。広島に着いたなら、またスタートです。

来年もみんなの笑顔に会えるよう、私も笑顔を忘れず、頑張ります!

JBAN会場のホテルより

こんばんは。

只今JBAN開催中です。

ようやく合流しました。

HI3G0096

古川→広島、仙台と新横浜の途中下車印字、画像拡大でご覧下さい

実を言うと、日曜日にのぞみ130号から更新後、更新ができる環境にありませんでした。

JBAN参加者にはお話していますが、更新が滞っている間、

私は宮城県にいました。

日曜日は東京都内に1泊し、月曜日の朝一番の「やまびこ」で宮城県入り。

真っ先に向かったのは、「シーフレンド」さんがあった石巻市中瀬。

「シーフレンド」の社長様にお会いでき、関係者全員無事が確認できました。

しかし…3月13日に予定されていた結婚式はできず。

「何かの形でぜひやってあげたい」ということで一致しました。

シーフレンドさんの再建、今後とも応援し続けます。

そこから車で2時間かけて宮城県大崎市、鳴子温泉へ。今回はここの湯治場に宿泊します。

大汗かきながら仕込み。

翌日26日火曜日は、大崎市鳴子温泉から宮城県北部を2時間かけて横断し、南三陸町歌津へ。

HI3G00867月26日の本吉
HI3G00837月26日の志津川

風船屋にできること、

それは風船で笑顔をもたらすこと

私は2か所の保育園でボランティアバルーンショーを実施しました。

詳細については広島・大朝に帰ってからこのブログで報告させていただきます。

そして今日27日水曜日、朝6時30分に鳴子温泉を後にして、レンタカーを返却した後、

仙台駅にて

買い物大会

宮城県物産品約1万円購入

JBANスタッフへの差し入れ以外はクール宅急便にて広島へ…

そして正午過ぎにJBAN会場入り。

今こうしてブログ更新中です。

明日はいよいよファイナルパーティーです。

絆…頑張ろう日本

今年のJBAN Convention、コンテストは…

こんばんは。

まだまだ外は明るいです。

明日は早起きでデコレーションの現場、その後炎天下の屋外でスパークバルーン。

仕込みの段階でかなり疲れています。

どうにかならないのかこの猛暑。

というより、この三連休が暑さのピークの予感が…

というより、私のこの夏の最初の大きな山場です。

といいますのも…

今年、私はJBAN Conventionのコンテストはお休みします。

もちろんJBANには参加します。

しかし、今年は自分から情報発信はしません。

出したい部門がない、というのが一つの理由なのですが、それより大きな理由が…

今年は観客の目で作品を見てみたくなったのです。

コンテストに出すと、どうしても自分の作品に目が行ってしまいます。

昨年の場合、最後まで作品の体をなしているかどうか…なんとか作品として体をなしていました。

私は入賞を目指すつもりでコンテストに参加していません。

時間内に作りたいものが作れたか

展示終了まで作品の体をなしていたか

この二つの条件が満たされていれば、私はそれでいいのです。

私にとって本当に悔いが残る場合、それは

この二つの条件が満たされなかった作品を作ってしまった

場合です。

あれは11年前でした…8年前にもありました…

時間内に作りたいものが作れなかったことは一度もありませんでした…

11年前と8年前は展示終了までの間に作品としての体をなさなくなってしまったのです。

4年前と2年前は別の意味で…でした。

4年前は5年前に作った作品を発展させようとしてみたのですが、あまり進歩を感じさせない作品になってしまいました。

2年前は「基本に立ち返ろう」というコンセプトで作品を作ったのですが…

本当に悔しかったのは11年前と8年前だけでした。

4年前と2年前の場合は悔しさというより「仕方ない」という気持ちでした。

というより4年前、2年前とも調子が悪く、悪い時は悪いなりに表現する、という姿勢でチャレンジしました…

5年前と昨年は共通したコンセプトがありました。

「近い将来の商品として送り出すためのプロトタイプを作る」

こういうコンセプトがある年は納得いく作品になります。9年前はいちばん大きい部門にチャレンジしましたが、この時もやはり明確なコンセプトがありました。

「地域社会と共存する」

私はこの時、地元大朝の看板を背負って挑戦しました。地元のみんなが応援してくれる、地元の応援にこたえなければいけない…とにかく自分に課した二つのノルマは絶対に果たそう、という気持ちで臨みました。結果、最低限のノルマは果たすことができました…この時、ノルマさえ果たせれば入賞しなくても構わない、という気持ちでした。

当時は大朝町という地域社会を作り上げていこう、というムードが町中にありました…今は市町村合併の結果、町はズタズタになりました…

この時は自分の限界を悟り、「これ以上の作品は作れない」と判断、以後ラージ部門には一度も出展していません。というより限界までやったことに満足し、納得しているのです。これ以上の作品を作ろうとすると、自分の実力以上のものが求められます。

私が思うに、今ラージスカルプチャー部門などで求められているものは、

人間としての総合力

だと考えています。一人の人間としてできることは限られています。それをどうやって一つの作品としてまとめ上げていくか、その際に必要となるのはバルーンアートの技術以上に人間力でしょう。

それに最近の傾向として、コンテストに出る前に試作や練習を繰り返して本番に臨む傾向があります。私の場合、おおざっぱに所要時間は計算するのですが、試作や練習は一切しません。それでも過去に一度も時間内に作りたい作品が出来上がらなかったということはありませんでした。正確にいうと、

それだけの余裕がない

のです。すべて机上の計算だけでこれまでコンテストに臨んできたのです。

そして今年、本当に余裕がありません。金銭面でもそうですが、それ以上に精神面での余裕が全くありません。

お客様に最高の感動を提供するために何をすべきか、ということに全精力を使い果たしている状況です。

4年前と2年前(それと今回同様観客席に回った3年前)、同じように精神的に余裕が全くありませんでした。昨年も精神的に余裕はなかったのですが、この年は「自分にしかできないバルーン演出を形にしよう」という挑戦意欲があり、その一環でコンテストにチャレンジしたのです。

挑戦したいものがなく、精神的に余裕がない今、コンテストに出展しても何も発信できません。そのため今年は観客としてJBAN Conventionに参加することにします。挑戦したいことが現れるまで、コンテストには出ません。コンテストに出るには精神的な余裕も必要です。

ただ、バルーンの技術は日夜進歩しています。必要な情報は毎年少しずつ変化しています。そしてなにより

年に一度、全国で頑張っている仲間たちと絆を確かめ合う時

それがJBAN Conventionです。

あと10日で始まります。

私は2日目、27日より合流します。

JBAN Conventionの前に、あるものに乗ってあるところに行ってきます。そこから合流します。