10年前に書いていたこと

こんにちは。
これですね・・・・どうなんでしょうか?聞いた話ではかなり難易度が高いそうですが・・・でも私(独身なんです!)の結婚式ではぜひやりたいです!(それも自分で)それより何より、シャンパンといえば、私は進水式を連想します。これにはいわれがあり、バイキング時代の遠い昔、人柱を進水式に使っていたそうなのです。それでは残酷と赤ワインに変わり、やがてシャンパンになったそうなのです。綱を切るとシャンパンのボトルがはじけて甘い香りが一体に漂うあれです。そしてくす玉です。進水式のときにくす玉がはじけ無数の風船と紙テープが舞う・・・・最高の光景ですね。これもやはり人柱と関係があるようなのですが・・・そこまではよくわかりません。でも進水式は一度見に行く価値がありますよ。私は造船所に比較的近いところに住んでおり、何度か進水式を見に行って感動の光景を生で味わったことがあります。いつか進水式をモチーフにした結婚式のプロデュースをしてみたいです。・・・新郎新婦がピラミッド状に積まれたグラスにシャンパンを注ぐと、会場全体に仕込んでいたスパークバルーンがはじけ、中から無数の風船と紙ふぶきが舞う・・・いつかはやってみたい!やってみせる!!!
こんなことを、2003年とあるブライダル関係の掲示板に書いていたのですね…
あれから10年…

10年余りの間にこれだけのことをやってきました…
さて問題です。
この動画を最後まで見てください。
一体いくつの風船が合計で舞っているでしょうか?
近似値の問題ですので、近い数字の方には何かいいことがあるかも…
そしてピタリ賞の方には…
バルーンウェディング無料!?

バルーンの技術について

おはようございます。

21世紀になった最初のあたりと今日のバルーンの傾向を比べてみると、大きな進歩があったのがツイスティング。

バルーンドレス、キャラクターバルーン…

何年か前、新潟県のとある町を訪れたことがあった。この町、織物がかつて特産だったらしい。掛け流し温泉が付いた駅前のビジネスホテルに宿泊したのだが、駅前通りはご多分に漏れず「シャッター通り」になっていた。しかしこの織物の作品が空き店舗のショーウィンドーを彩っていた。そしてふと思った…今や世界的に有名になったバルーンアーティストのことを。

このバルーンアーティストの方はそのすぐ近くの町が出身だった。

日本人の繊細な感覚、だからこそツイストバルーンの本場になるのですね…

正直言って、キャラクターバルーンなど、限りなく近く作らないとだめである。

私は何度作ってもうまくいかない…

地元にも別の有名なバルーンアーティストがいる。この方は作り方を公開しているホームページがある。

このページ

私はある程度の編み込みはできる。素人から見れば十分「すごい」という声が…

でも私は「売り物にできない」と判断し、あくまでも補助的にしか使わない。きめの細かさが要求される。

バルーンドレスを作ろうと思えば作ることもできる。しかし…

このブログをご覧の方でトルソーを処分しようとお考えの方がいらっしゃったら、私にお譲りください。

一方、バルーン演出については、日本でも有数の技術を持つまでになっている。

自分でいうのもなんだが、10年以上の間に2000回以上もバルーン演出をやってきたというのは、大きな自信になっている。

「失敗したらどうしよう」というプレッシャーを何度も経験している。

失敗したら今でも頭の中が真っ白になる。

ましてや本番ではなおさらである。

ブライダルフェアでもがっくりくるのだが…

経験の浅い人はブライダルフェアでチャレンジしてみるといい。

失敗しても逆に勉強になる。

失敗して「客が逃げた」なんて支配人などが言う会場は、金のことしか考えていないところ。

そのようなところとは手を切ってもいい。

とにかく2001年ごろとは全く状況が違う。

ものすごいスピードでバルーン業界が深化・進化している。

その一方でヘリウムガスがないのが今の状態。

ツイスティングバルーンの進化はさらに進む、と私は思う。

バルーンスタンドがヘリウムガスのない今、大盛況である。

バルーンスタンドは夜の街ではごく一部を除き、ヒット商品になっている。

スタンドはレンタルなので、スティックに差し込んで風船をどんどん持ち帰れるようにしている。

ごく一部、とは広島の流川などである。流川、薬研堀といった広島の飲み屋街は他の地域とは事情が大きく異なり、花屋と飲み屋がキックバックでつながっているという事情がある。(背景にはここには書くことができない事情が…)そのため外から持ち込めない。以前この地域に風船屋がオープンしたが、すぐに風俗案内所に転業した(同じ経営らしい)。

ある意味特殊な地域である。

このような特殊な地域を除き、バルーンスタンドは夜の街の定番になっている。

一方ヘリウムガスがないことによって、ブライダルでのバルーンが大きく市場縮小するのではないか。

ありふれたバルーンリリースが大きく減るような予感がする。

どうせやるなら大がかりなもの…となり、組数は大幅に減る一方、客単価は大きく上昇する予感がする。

ここでも技術が求められる。

DSCF1091

 

究極のバルーン演出のビフォーです。

ここまでバルーンにこだわった結婚式にしないと…

ヘリウムガスが供給再開されても価格上昇は間違いない今後、対応できないのでは?

こういう演出をすべきだし、私はしたいのですよ

こんにちは。
昨日のMステスーパーライブ、いろいろな意味で「やっちゃって」ましたね。
B’zの「愛の爆弾」の自動スパークバルーンは大成功…と思いきや、桑田啓祐で半分以上の風船が残ってしまうという失敗の情報がツイッターから(実際観覧していた方のツイートで判明)…
さて、ブライダルバルーン演出の良い例。
大阪うめだ阪急での人前結婚式のデモンストレーションです。
どちらの業者様が手がけたのかわかりませんが、非常にいい演出になっています。

おそらく私のホームページからアイデアを頂戴したと思われます。が、
非常にいい出来ですよ!→と思ったら…
1個不発がorz
でも、アイデアとしては非常にいいですよ。
こういう祝祭空間をどんどん描き出していきたいのです…
が、ヘリウムガスがない…ので今はできない…

今後こうしていきたい

こんにちは。

外が寒いので、外出する気になりません。

しかも今日は仏滅の土曜日。結婚式場は集客の日でしょう。

結婚式場と保証金の問題については、とある大手ハウスウェディング会社のこの記事を読んでいただければいいでしょう。

「絆ブームのブライダル業界がやるべきこと」(BusinessMedia 誠 2012年3月16日号)

一部を引用します

レストラン、生花店、ドレスショップ、美容室などが、ホテルや結婚式場にテナントとして入るに際しては、数千万円単位の保証金を支払うということが広く行われてきました。ホテルや結婚式場の側としては、最初に各店舗から保証金を預かることで設備投資のための資金調達が楽になるわけです。

 しかし、いったんテナントとして入ってしまうと、そこに競争はなく、経営努力をしなくてもお客さんが来るという状態になってしまいます。そのため、例えば一流ホテルで行われる挙式や披露宴だとしても、料理であれドレスであれ何であれ、価格的には高級かもしれないですが、いかにも流行遅れのもので、顧客を失望させるケースが少なくありません。

そうなれば、次第にそこで挙式・披露宴を行おうとする人の数は減り、そのホテルの売り上げは減少していきますよね。ところが、危機感を覚えたホテル側が、そうしたオールドファッションなお店に退去してもらい、時代の先端を行く店に入れ替えたいと思っても、すでに経営的に停滞・衰退しているため、最初に預かった巨額の保証金を返還することができないわけです。

 

結果として、最初に入ったテナントがそのまま居座り続け、そのホテルでの挙式や披露宴の数が減り続けるという悪循環に陥るのです。

 

新郎新婦側としてはかなり無理をして、時に見栄を張って高額な代金を支払っているのに、出席者側の満足度は非常に低いという、挙式や披露宴にありがちな現象は、まさにこの保証金制度が生み出す悪循環によってもたらされていたのだ

引用ここまで

この後、激安婚の落とし穴…といった記事があったりする。全部を引用するわけにいかないので、リンク先をじっくり読んでいただきたい。

このノバレーゼという会社、すごいことに新郎新婦のために花火師の資格を取った男性ウェディングプランナーまでいるという。広島にもこのノバレーゼが運営する会場がるが、新郎様から注文が入り、そこに持ち込んだこともあった。

HI3G0013会場の裏にある児童公園で仕込み
HI3G0014会場のガーデンに仕掛ける…下にある錘隠しのポリバケツがパットになっており、そこに新郎様が撃ち込んだゴルフボールが入るとスパークバルーンがはじけ、中から約100個の風船が舞いあがる仕掛け。

タイミング勝負なだけに、すごく緊張しましたが、成功し大盛り上がりでした。

また別のハウスウェディング大手では、専門の演出チームを結成しているらしく、そのチームがバルーン演出を一手に引き受けているらしい。

私は常に最高のバルーン演出を作り出すために、日夜努力を重ねている。

そしてどこにもない感動を追い求めている。

それが実った時、仕込んだ私も感動する。

今年の秋、特に先月はそのような仕事が相次いだ。

自らの病で指定業者の地位を捨て去らざるをえない状況に追い込まれたが、結果として自分が目指すべき方向が見えてきた。

そこを襲ったヘリウムガス払底…

いよいよバルーン演出の安定供給が難しくなってきた。

指定業者になっているところはいったいどう対処するのか…

中には来年春まで在庫を抱えているところもなくもないが…

私はあくまでも、1日1組を基本に、最高の演出を追い求めていきたい。

むか~し…今も

こんにちは。
20年ほど前、昭和末期から平成初期、ちょうどバブル経済華やかなりしころ、このような演出が結婚式では流行っていました。

玉姫殿の代名詞でもあったゴンドラ入場。
ドライアイスのスモークがたかれる中を、新郎新婦が上から入場してくる…
当時の金太郎飴的マスプロ結婚式の象徴でした。
なぜなら、ひとたび作ってしまえば、あとはボタンを押すだけで上下させるだけの演出でしたから…
この当時は結婚式に風船を使うという発想などこれっぽちもありませんでした。
その後結婚式の主流はホテルとなり、さらにゲストハウスに変わりました。
しかし「お二人だけの個性を演出します」といってつくりあげるウェディングが、実際には金太郎飴状態になっているという気がして私にはならないのです。確かにバルーンリリースは色を自由に変えられます。さすがに黒い風船をリリースしたことは一度もありませんでしたが…
そして今、新郎新婦はお金をあまりかけなくなり、ここぞ、というところにだけお金をかけるようになりました。
私が心身の調子を崩し、加えて昨今のヘリウムガス不足もあって、今は廃止されてしまいましたが、広島の某結婚式場(玉姫殿とは別の系列)では、つい最近までそこで挙式をあげるカップルの半数以上がスパークバルーンシャワーをご利用いただいていました。しかし価格は低く抑えられていて、大量仕入れ・大量販売状態になっていました。それに対応するためコストダウンタイプを導入していました。
結局発想はかつてのゴンドラと同じレベルとしか思えませんでした。
私が今年の夏に降板した後、この結婚式場は別の業者(ちなみに音響やキャノン砲を主に扱うところ)に依頼したようですが、聞いた話では事故が多発し、すぐに販売停止(事故を多発させた業者は出入り禁止)になったそうです。
私は長年ブライダル業界に対して疑問を抱いていました。とにかく手数料率、バックマージン、キックバック…これで本当に新郎新婦様に対して一生に一度の最高の瞬間を演出することができるのか…
お金だけのことを考えて、アイデアが行き詰まってしまっている、そんな印象をブライダル業界全体に感じていました。
一方で、私はここ最近、「今までにない感動の瞬間を演出できる」という理由で、今までにない自由な発想のバルーン演出を行ってきました。代金はそれなりに頂くのですが、それでも注文が入る状況でした。
そこで思いついたのが…
このゴンドラ演出とバルーンシャワー演出を組み合わせると、どんな演出になるのか…
そういう発想が結婚式場サイド、特に現場のウェディングプランナーにあると大変面白いことになるかもしれません。
古臭い結婚式の象徴とされて人気が低下していたゴンドラ入場、やりようによっては全く新鮮な演出に代わるかもしれません。
そしてバルーン演出、特にドリームバルーン演出も、ただ単に風船の中から登場するだけでは人気が低下します。
私はどちらもより感動的にするノウハウを持っています。
今はヘリウムガスがないので何もできませんが、ヘリウムガス需給安定を見据えて、新しい演出を考えていくべきではないでしょうか。

ただ単に風船の中から登場するだけではなく、プラスアルファがあればもっと華やかになるのでは…

人生最高の瞬間…

こんばんは。
やっと宮島口へ帰ってきました…
絶景の地から絶景の地へ…
私がこの週末につくりあげた感動の瞬間…

一番最後の動画が今回の分です。
こちらは先週末

この一瞬のためだけに、膨大な時間とエネルギーを私は費やす。
そして…
最高の瞬間が作り出される。
すべての風船を私一人で何時間もかけて命を吹き込んだ。
すべてが実った時の私の感動と言ったら…
思わず舞台裏でガッツポーズ、ハイタッチ…
作り出した側の自分も感動している…
もう何と言っていいのかわからない。
作り出す側が感動しているのだから…
こういう感動の瞬間を作り出してきたのだが…
こういう感動の瞬間を作り出すための材料が手に入らない…

素晴らしき仕事、しかし…

こんばんは。

今私は、大分県別府市にいます。

今日は一日空と海と山と紅葉を見て、温泉に入って、ゆったり過ごしました。

昨日の仕事はまさに、Y’s Dreamのバルーンウェディングの集大成…

自分の目指している方向がはっきりしました。

しかし、今、それを実現させるための道具は、日本では手に入りません。

ヘリウムガスが日本国内で入手困難になっています。

正直言います。

私の目指しているもの、それを実現させるためには、ヘリウムガスは必要不可欠です。

ヘリウムガスがないと、風船の持つ魅力は半減します。

今日、一日中私はとよの国の青い空を見て、別府の湯に一日つかっていました。

私がしていること、それはほんの一瞬です。

しかしその一瞬が、人生の中でいつまでも残る最高の思い出として残るのです。

その瞬間のために、私は何時間、場合によっては12時間もの時間をかけるのです。

私は風船に生命を吹き込むことを生業としています。

もちろん空気だけでもできることはあります。

しかしそれを最大限引き立たせるのは、やはりヘリウムガスです。

それができなくなるかもしれない今の状況、今後のことは神のみぞ知る世界です。

しかし、私はとよの国の青い空を見て決めました。

ヘリウムガスが工業用・医療用以外の目的に使用されなくなり、風船を膨らませるのに使われなくなったときは、もうこの仕事をきっぱりやめようと。

ヘリウムガスで浮かぶ風船が1個¥10000もするような貴重品になったり、ヘリウムガスが風船用として全く流通しなくなるような事態に至った場合は、私はこの風船の仕事から身を引くつもりです。

そのような事態になったら、結婚式や式典などでのバルーンリリースは全く行われなくなり、他の演出に代替されることになるでしょう。

現状では、その可能性がないとは言い切れません。

私は大空を、自然を、そしてありふれた日常を最高に幸せに満ち溢れた空間に変えるだけの力がありますし、これまで数多くの感動を作り上げてきました。これからもたくさん作り上げていきたいことに変わりはありません。

しかし、そのためにはヘリウムガスの力がどうしても必要なのです。

それが不可能になったときは、あっさり身を引くのが賢明だとまで考えています。

本当に風船が好きで私は10年以上、続けてきました。

今年の初夏に病に倒れ、転職を考えてもなお、やはり自分には風船しかない、と考え、再始動を図りました。

そして自分の今後目指すべき方向を見つけ、それに向かって歩き出していたところでした。そこにヘリウムガスショックが襲ったのです。

この風船の仕事につけて私は幸せでしたし、誇りに思っています。

そしてヘリウムガスさえあれば今後とも続けていきたいのは事実ですし、そうするべきです。

しかしヘリウムガスがないと自分の目指すべきところにたどり着かないのが事実です。

本当に今後ヘリウムガスは風船に使うことができなくなってしまうのかどうか、現時点では全く分りません。

spark047-17_edited-1

青い空に無数の風船が舞い上がる光景…

私はこの光景をこよなく愛し、あこがれ、自らの手で作り上げてきました。

一体どれだけの風船が私の手で生命を吹き込まれたのか、数えきれません。

その光景が多くの人の心の中にいつまでも刻み込まれているのも紛れもない事実です。

大空を舞う風船…どれだけの人がこの光景に心ときめかせたことでしょうか…

その光景が過去のものとなってしまった時、

私は風船を膨らませる手を置くことにします。

風船を愛するが故の決断です。

そうならないためにも、関係各所、特に政治は最大限の努力を図るべきです。

2012年11月18日

豊後の国、別府鉄輪にて

Yohei Kajikawa

 

13年前の今日、私は石見交通というバス会社を去りました。

この別府という町は私にとって、とてもゆかりがあります。

大学生としての私

バス会社従業員としての私

そして、

バルーンアーティストとしての私…

この別府という町は、そのすべてとかかわりがあるのです。

ヘリウムガスが再び風船を膨らませるために使えるようになり

私が再び風船に生命を吹き込むことができることを

別府の星空に祈りながら…

鳥肌が立つ感動

こんにちは。

HI3G0030太平洋を望む某所

HI3G0033写真ではわからないですが、とにかく絶景でした。うっすらと○○山も見えました。

というわけで出張していました…

 

 

 

dream0049-0_edited-1 dream0049-3_edited-1 dream0049-7_edited-1

この一瞬のためだけに…

写真担当の女性の方が、この演出を見て

鳥肌が立つほど感動した

とのこと…

風船の中から出てくる演出は、もはや定着した。

しかし風船に包まれるようにして登場する演出は…

今まで見た中で最高の演出だった

この写真担当の女性の方といろいろ話をしたのだが、

私から元気をもらった

明日からまた頑張ろうという気になった

といわれた。

今回ご注文をいただいた新郎新婦様、ゲストの皆様、会場のスタッフの皆様が感動したのは言うまでもないが…

正直言う。

私はこれまで10年以上にわたって風船を膨らませ続けてきた。

自分が思い描いてきた最高の瞬間を作ることだけに専念してきた。

その中で、私はものすごい迷いの中にいた。
スパークバルーンがコモディティ化し、価格競争になりつつある。

私は某家電メーカー(今回この会社のテレビ工場の近くに宿泊した)と同じ迷宮に入り込みつつあった。

しかし、この一言は…

もうたとえようのないものだった。

今回新郎新婦様は、広島から遠く離れた東海地方の某所在住。会場もその近く。

私は思い切って受注に踏み切った。

そして…

会場の指定業者の枠の中で考えていては、なしえない仕事ができた。

私が本当にしたかったバルーン演出はこれだった…

鳥肌が立つほどの感動…

私が目指しているものである。

すべては、最高の一瞬のために…

最高の一瞬が、人生の中でいつまでも残る最高の感動になる…

私はこの瞬間をこれからもつくりあげていきたい…

結婚式の楽しさを伝えるところから…

始めなければいけないご時世なのかもしれません。

今日は仏滅の日曜日。

ブライダルフェアの方が多いです。

つい最近までは、10月というと、結婚式ラッシュ。

押すな押すなの盛況で、過去には1日10組のバルーン演出を担当したことも…

10組を1人で…本当に壮絶でした。バルーンリリース4組、卓上バルーンサービス1組、スパークバルーンシャワー5組(この5組、同じ会場で、この日この会場には6組の結婚式があり、少人数の1組を除いてオーダーをいただいた)午前2時から夜8時まで…

2007年か2008年の10月にそのようなことがあった…

ところが例の震災あたりを境に、結婚式の在り方が変わった。

加えて少人数化、費用減少が進行。

バルーンの演出の需要は減っていった。

結婚式場は増えるのに、結婚式の組数は減っていく…

そして増えているのが

なし婚

金をかけるところを変えているのである。

こうなるともはや結婚式場同士でいがみ合っている時代ではない。

結婚式の楽しさを伝えるところから始める必要があるのでは…

と最近痛感している。

これも時代の変化。

私は今後、やり方を変える方針である。

本当にやりたい方だけに提供していく方針である。

あの世に…

風船はない。

とあるブログを引用する。

私が通っていた看護学校は、がんセンターの附属で、実習先も大半が癌病棟でした。

その中には、当然、小児病棟もあって、余命半年とか一年の、白血病の赤ちゃんや、悪性腫瘍の幼児、入退院を繰り返す悪性貧血の小学生などがたくさん入院していました。

私たち看護学生は、一年生の時に、勉強を兼ねて、小児病棟の子供達の為にクリスマス会を催すことが義務づけられていたのですが、何代も前の先輩の時に、こんな事があったそうです。

サンタクロースに扮した学生が、会の終わりに、子供達に向かって、

「来年、また会おうね!!」

と言った時、1人のお母さんが、突然「ううっ」と嗚咽をもらされたのです。

「この子に、『来年』という時があるのかと思うと……」

あとは言葉にならなかったそうです。

以来、クリスマス会では、「来年」とか「次の」という言葉が禁句になり、子供とお母さんにとっては、これが『最後のクリスマス』なのだということを肝に銘じて臨むようになりました。

「来年」なんて、私たち健常者には当たり前だけど、そうじゃない人もいるんですよね。

引用ここまで

いつのことだったか、風船がいっぱいの祭壇の写真をネット上で見かけたことである。

決して結婚披露宴の高砂でもないし、芸能人の葬式でもない。

子供さんの葬式であった。

私は言葉を失った。

当店のホームページには、「火葬場での施工は一切お断り」という文言が含まれていた。

実をいうと、10年以上前のことになるが、「葬儀で風船を使いたい」という問い合わせが実際にあった。当時はネットで公開しているところも非常に少なかった。その中で「火葬場の窯の前にバルーンアーチを…」という声が涙ながらに聞こえた。

私は遠方からの問い合わせということを理由に丁重に断ったのだが、想像しただけで気分が悪くなってしまった。火葬場というところは私たちが本来つくりあげる空間とは対極に位置する、厳粛かつ神聖な場で、安易な写真や映像撮影は基本的に許されていない。言い換えればあの世への入り口なわけで、そのような場所には…である。

常にいつあの世へ引き込まれるか、あの分厚く冷たい扉の向こうへ吸い込まれるかわからない子供たちとその親にとって、この世で見るもの触るものはとても貴重なのです。

そして、これだけは申し添えておきます。

亡くなられた子供さん自身は、箱の中に入った自らの天使の姿も、風船がいっぱいの祭壇も自ら見て触って触れることはできません。